1. ビジネスとしての期待

近代酪農の問題点

ビジネスとしての期待

「 牛舎飼い・配合飼料・乳量アップ 」 を基本とする近代酪農は、設備にかかる多大な費用と作業に縛られ、さらには、メーカー主導の製品管理、「 低い市場価格 」 による収益力の低下等によって、負のスパイラルに陥っている現状があります。

これを脱却する有効な取り組みが山地酪農であることは間違いありませんが、ビジネスとしての収益性・将来性はほんとうに期待できるのでしょうか?

もちろんビジネスですから収益の保証はできません。従事者の経験や、販売力・事業規模など環境はさまざまですから、フランチャイズ展開のような型にはめた収益計算もできないでしょう。

放牧地の入手・基礎整備から、管理棟や乳製品製造棟の建設費といった初期投資にはやはり数千万円以上を要しますが ( 投資額は場所・山林の状態・経営規模等によって大きくかわります )、運営が始まれば一般の酪農経営に較べて低コストであることは間違いありません。また、「 安全・安心 」 の放牧手法による生乳を牧場内で一貫製造するという、最高レベルの 「 トレーサビリティ 」 と 「 健康な味の力 」 で商品力が上がり、価格決定権が生産者にのこる点も魅力です。

山地酪農に参入した事業者が全員成功するということはなかなか難しいことかもしれませんが、お米と同じように地域・企業・個人のさまざまなブランドが生ま れて自由に競争できるようになれば、それは、里山の管理や放棄牧場の再生に役立つばかりではなく、酪農の再生と活性化にもきっとつながっていくことでしょう。

  • 山地酪農経営の実際は、2011年9月以降、中洞牧場でご覧いただくことができます。
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